酔いどれ伊丹紀行 〜江戸の香りと酒の街を歩く一日〜
兵庫県伊丹市。
かつて「伊丹酒」「下り酒」で名を馳せ、江戸の人々を魅了し続けた酒どころ。
今回の旅は、その歴史ある街を“ほろ酔い気分”で歩く、伊丹らしい一日となりました。
■ 昼から蕎麦と日本酒。伊丹旅の幸せなスタート
到着してまず向かったのは、蕎麦と日本酒を楽しめるお店。
昼間からおいしいお蕎麦をすすり、きりりと冷えた日本酒を一杯。
……これだけで「伊丹に来てよかった」と思える瞬間です。
食後の心地よい満腹感と軽い酔いを連れて、次の目的地へ。

■ 白雪のレストラン2階「酒蔵資料館」
白雪で知られる小西酒造のレストランへ。
2階には、酒造りの道具や文献が展示された資料館があり、伊丹の酒文化の厚みをしっかり感じられます。
江戸時代、伊丹の酒がなぜ人気を集めたのか。
仕込みの工夫、流通の工夫、蔵元の歴史……お酒を飲んでから見ると、ひとつひとつがさらに味わい深く感じられます。

■ 売店で“蔵限定酒”をゲット
資料館を見た後は、1階のショップへ。
ここでしか買えない限定酒を無事に購入。
旅先で出会う限定酒は、まるで宝物のようです。家で飲むのが楽しみになる一本でした。
■ 現存する最古の酒蔵建築「岡田家酒蔵」へ
次に向かったのは、伊丹のシンボルとも言える「岡田家」。
現存する最古の酒蔵建築と言われ、江戸の酒造りの雰囲気をそのまま閉じ込めたような佇まいです。
土壁、梁、暗がりに差し込む光……。
歩くだけで、当時の杜氏や蔵人たちの息づかいが聞こえてきそう。
酒造りの歴史がここまで残っている地域は、本当に貴重です。
■ 老松酒造で利き酒
さらに足を伸ばして老松酒造へ。
こちらでは利き酒を体験。
すっきりしたものからしっかりと旨味のあるものまで、伊丹酒の個性が次々と広がります。
「次はどれにしようかな」
そんなふうに杯を重ねていくうちに、伊丹という街がどんどん懐深く思えてきます。

■ 最後は立ち飲みで、今日の締めくくり
旅の最後は、地元の空気をたっぷり味わえる立ち飲み屋へ。
初めてのお客さんにも温かいお店で、気がつけば周りのお客さんと会話が弾み、気持ちよく一日が締まりました。
立ち飲みの“雑多さ”と“人の温かさ”が相まって、なんとも言えない幸せな酔い加減に。

■ おわりに
伊丹は「酒の街」という言葉だけでは語りつくせない、歴史・文化・人の温かさがぎゅっと詰まった場所でした。
昼酒から始まり、資料館、古い酒蔵、利き酒、そして立ち飲みという完璧な“酔いどれコース”。
酒好きの方はもちろん、歴史や街歩きが好きな方にもおすすめの、濃密で楽しい一日旅です。
次はどのお酒を味わいに行こうか……そんな余韻を残しつつ、伊丹の街を後にしました。
